進化する自然科学科についてのポイントを現役女子学生が紹介します。
横浜市立金沢
高等学校出身
私立桐蔭学園
高等学校出身
私立文京学院大学女子
高等学校出身
私立湘南工科大学附属
高等学校出身
中学時代に出会った理科の先生が、自然科学への愛があふれた先生で、身の回りの不思議や季節によって移り変わる植物などの話をいつも楽しそうに解説してくださいました。また、生徒の些細な疑問にも、丁寧に教えてくださる先生でした。その恩師のおかげで、私は理科の魅力を知り、私も次の世代に理科の楽しさを伝える先生になりたいと思い、実験や野外調査、機器やデータの分析などを通して、根拠をもって理科を伝える力を身につけることのできる自然科学科を選びました。理系の大学は女子が少ないと入学前は少し不安でしたが、この学科は他学科より女子の比率も高く、少人数で行われる授業では、男女の別なく助け合い、補いあって実験やディスカッションを進めていくので、すぐに多くの人と仲良くなることができました。
2017年度から定員を25名から60名に増やします。本学唯一の理学系学科として、数学から物理・化学・生物・地学まで幅広く学ぶことができます。中学・高校の数学理科教員免許、学芸員資格を取得可能です。
自然科学科は、実験科目や野外演習など身をもって体験して学ぶ機会が多いのが特長です。私自身は、将来中学の数学教師を志望していますが、数学だけでなく広く理系分野を学べることは、自身の興味の幅を広げ、学ぶことの楽しさに気づくことができました。先生になった暁には、子どもたちにも学びの楽しさを伝えていけたらと考えています。それぞれ興味の分野が違う学友が集っているので、教え合いながら学生同士で高めあえることも、この学科のいいところだと感じています。また、実験やフィールドワークの結果は、必要な文献を調べて納得のいくレポートにまとめ発表などを行います。自ら疑問点や問題点を発見し、自ら考え、答えを導きだせる力を養えることは、社会に出てどんな分野の職業人となっても役立つと思います。
実験科目や野外実習科目を通じて、野外調査、機器分析、データ解析などの技能を修得します。また、教員や学芸員、出版・放送人として、科学的なことを分かりやすく説明する能力を養います。
自然科学に興味があったので、大学では自分の目で見て多くのことを学びたいと思い、フィールドワークの盛んなこの学科を選びました。これまでに植物学や動物学、地質学などの野外実習に参加し、スコットランドや伊豆大島、ニュージーランドでのフィールドワークを体験しました。実習は、現地での調査テーマを自分で決めることから始まります。スコットランドでは、氷河性堆積物の分析、伊豆大島では各時代の噴火の火山岩を採取してその性質の違いをレポート。先生方は、それぞれの学生に合わせて時に優しく、時に厳しく指導してくださいます。私の場合は、大学院に進学して研究者になりたいという目標を見据えて、特に厳しい指摘やアドバイスをいただいています。こうした親身な指導も、少人数の学科ならではの良さだと思っています。
体験型学習として海外(スコットランド等)でのフィールドワーク、学生から人気の高い微生物・古生物分野を充実させます。
大学進学を考える時点で、理系ではあるけれど自分の興味がどこにあるのかわからない、という人は多いと思います。私も数学なのか理科なのか決めかねていたので、まずその両方の基礎を学んだ後、専門分野を選択できる自然科学科を選びました。その結果、地学も数学も面白くなり、3年次の研究室選びでは大いに迷いました。先生とも相談して微分幾何学研究室へ。私の学年は学生が1人。物理分野にも詳しい先生と1対1という贅沢なゼミです。現在は電気回路をグラフで簡略化するグラフ理論について卒業研究に取り組んでいます。この学科は自然科学、数学と研究領域が広く、それぞれの学生が自分の興味ある分野の研究に取り組めます。香りの成分の研究やキノコの胞子の研究、岩石の研究など他の研究室の友人たちとの情報交換も楽しく、刺激の多い毎日です。
自然:地球の歴史、生物の進化、生命の化学、分子の科学
数理:理論物理学、数学
中学校教諭一種免許状(数学・理科)/高等学校教諭一種免許状(数学・理科)/学芸員
科学技術が高度に細分化した現代では、一般の人々にとっても、専門家の間でも、科学的な内容が伝わらない状況が生まれています。バランスの取れた自然理解とそれに基づく社会的良識を持つ職業人は、これからの社会においてますます多くの場所で求められることと思います。このような状況を踏まえ、自然科学科では、自然科学全般を体系的に理解し、科学と人間の歴史を熟知したうえで、科学的な内容をわかりやすく伝えることのできる人材を育成することを目標としています。数学、物理学、化学、生物学、地学を幅広く学ぶことで、入学時には知る機会のなかった分野の魅力に触れることができ、また、実験や野外調査を通して自然界に存在する分野を横断した問題に取り組むことができます。
学科の雰囲気は、実験や野外調査等で、共に行動する時間が多いため、学生間、学生と教員との交流が盛んで、学びを楽しむ空気にあふれています。自分が好きなことを学ぶ時間の中で成長し、そして学問に取り組んだ経験を生かして社会に参加し貢献していく、自然科学科生には、そのように歩んでもらいたいと願っています。
※2016年10月時点での内容です。